外壁塗装の割れを見つけたら|補修はいつ、どのタイミングでする?

外壁塗装は未来永劫保てるものではありません。
塗料を使う以上経年劣化はやむを得ないものです。

では、外壁塗装を施している箇所に割れが見つかった場合は、一体どう対応すれば良いでしょうか。

この記事では塗装の割れについて、補修のタイミングなどもご紹介します。
今補修が気になっている方は本記事をお役立てください。

 

外壁塗装の割れとはどんな症状なのか

そもそも外壁塗装に生じる「割れ」とはどんな症状なのでしょうか。

外壁塗装は冒頭で述べたように、塗料の劣化が生じることから経年劣化が進行するものです。
外壁に塗装の割れが生じる場合には塗料の劣化と見るのが基本ですが、必ずしも経年劣化ではないケースもあります。

そこで、まずはどうして外壁塗装には割れが生じるのか解説します。

 

振動や地震でひびが入ることも

外壁塗装は外壁材をコーティングする役割があります。
しかし塗料であるため、いくら頑丈に乾いていても下から突き上げるような振動には弱いという側面があります。

大きな地震後や工場が近く日常的に振動を感じやすい場所に立地している場合は、外壁塗装が経年劣化を待たずして割れてしまうことがあります。
小さなひび割れの症状を見つけたら、振動の影響によって割れが進行していく可能性が高いので、早めに補修を行うことが重要です。

 

早期の割れなら施工不良かも

外壁塗装に劣化が生じるのは、基本的に塗料の耐用年数に近いものです。
例として、一般的な住宅に使用されることが多いシリコン系の塗料は耐用年数が10年程度とされています。

塗装直後にもかかわらず、数か月から数年程度で塗装に割れの症状が進行してしまった場合には初期の段階の施工不良の可能性があります。
ハウジングメーカーの担当者などにご相談されることがおすすめです。

特に施工直後に塗料の膨らみや割れが起きた場合には乾燥不足による施工不良で保証を受けられる可能性があります。
早めにケアを開始しましょう。

 

外壁と塗料の相性不良

施工不良の一種とも考えられますが、外壁塗装に使われる塗料によっては、外壁材との相性が悪い場合もあります。
特に最新の塗料は職人であっても外壁材との相性に関して未知数の分野のケースもあり、塗装の不良が早くから出てしまうケースがあるのです。

 

外壁塗装の割れを見つけたらどうするべき?

外壁塗装の割れの症状は望ましい状態ではありません。

本来は美しい一枚岩のように塗装が行われていることが望ましいのですが、ひび割れが進行している場合には大きな塗装の割れに発展してしまう可能性があります。

つまり、放置しておくと大きなダメージへと発展してしまうリスクがあるのです。
しかし、ちょっと意外かもしれませんが外壁塗装の割れの症状はほんのわずかなものであればすぐにご自身で補修をすることもできます。

ホームセンターなので塗料割れの補修材が販売されていますので、ご活用されてみてはいかがでしょうか。

しかし、補修の前に1つポイントがあります。
それは「独断で判断しないこと」です。

外壁塗装における割れの症状は細かくてもダメージが大きいものも存在しています。

ご自身で判断をされる前にまずはプロの目線によるメンテナンスを受けることがおすすめです。
塗装は外壁だけではなく屋根にも行われていますので、屋根に対してもメンテナンスを行っておくことがおすすめです。

 

外壁塗装の塗料はどう補修すべきなの?

外壁塗装の塗料部分に割れが発生していたら、まずはプロの手によるメンテナンスを受けてみましょう。

メンテナンスは外壁塗装のプロに依頼をすることで受けることができます。
プロの目線で経過観察すれば良い、と判断願された場合は補修をしなくてもしばらくはそのままでOKです。

では、補修が必要とプロが判断するケースとは一体どんなものでしょうか。
割れに関しては幅が大きいと補修が必要と判断します。
なぜならそこから雨水やホコリが侵入してしまうからです。

また、一度ひび割れの幅が大きくなった以上は、勝手に縮んでくれることはありません。
目安としては0.3ミリ以上の横幅がある場合には早急な補修が必要とされています。

 

補修方法を解説します

外壁塗装の補修を実施する場合、ご自身でできる範囲であれば市販の補修材を割れに対して塗るような工程で完了します。
しかし、割れの数が多い場合や、ひび割れの幅が大きいケースには、プロの手による補修を実施します。

補修の工程については以下の5つです。

まず1つ目は、外壁部分を洗浄します。
プロに依頼をすると、高圧洗浄機を使って外壁をクリーンに仕上げます。

藻やカビが目立つ外壁も多いのですが、洗浄をするとすっきりとキレイに仕上がります。

2つ目の工程は養生です。
補修箇所以外には塗装を行わない場合、周囲をカバーします。

補修規模が大きい場合には足場を必要とするケースもあるので注意が必要です。

3つ目の工程は下塗りで、いきなりダイレクトの補修に関する塗装を行うわけではありません。
きれいに補修を行うためにはまず丁寧に下塗りを行うところから始めます。

それから丁寧にコーキング材を割れの部分に補給するような施工を実施します。
慎重に行う必要がある作業ですね。

4つ目はコーキングの仕上げです。
ひび割れ箇所の修理は凹凸のある仕上がりになってしまうことが多いので、平たく仕上げる工程を挟みます。

そして、最後に5つ目の工程です。養生を剥がして丁寧に乾かしていきます。
乾かしは季節によっても異なりますので、現場作業者の指示に従って触らないように注意しましょう。

修繕箇所によっては数日以上乾かす必要があります。

 

補修とリフォーム、どっちがいいの?

外壁塗装に割れがあり補修すべき箇所が多い場合には、補修をすべきか全体のリフォームをすべきか悩みますよね。
補修の方が一般的には費用が安くなる傾向がありますが、足場も必要となると外壁全体の塗装リフォームを行った方が今後長持ちをする、とも言えます。

しかし、外壁全体の塗装費用となると、足場代も含めて100万円前後に及ぶこともあります。
費用対効果や予算など踏まえながら十分に検討されることがおすすめです。

 

まとめ

この記事では外壁塗装に発生しやすい割れの症状について、補修の視点から詳しく解説を行いました。
現在外壁の状態が気になっている方は、是非まずはご相談から始めてみてください。

プロの視点でメンテナンスを受けると、普段気が付かなかったダメージに気が付くことも多いですよ。
塗装の割れは早めに補修をすれば、全体のリフォームを避ける効果もあります。

大切なご自宅を守るために、割れの症状は放置しないようにしましょう。