外壁塗装の重ね塗りには乾燥時間が必要?失敗を避けるコツとは

外壁塗装の劣化が気になる場合には、業者に相談を行った上で重ね塗りを行うことがあります。

しかし、重ね塗りで再塗装を行う際には乾燥時間などに細かく配慮を行う必要があり、テクニックが必要です。

では外壁塗装の重ね塗りにはどんな点を注意すべきでしょうか。
この記事で細かく解説していきますので是非ご参考ください。

 

外壁塗装に使う塗料は乾燥が大切です

外壁塗装に使う塗料にはさまざまな種類があります。

現在戸建ての住宅の塗装に使われている塗料は「シリコン塗料」が多いですが、無機系塗料やアクリル系塗料などもあり、それぞれ耐用年数や塗料の個性が異なっています。

外壁向けとはいっても塗料は絵の具などの塗料と共通した部分があり「乾かすこと」が重要です。

外壁塗装は本来一度の塗装で終わるものではなく、下塗りや中塗り、最後に仕上げとなる上塗りが行われています。

この塗装のどの段階でも乾燥をきちんと行う必要があり、乾かないままどんどん重ねてしまったら塗膜が上手に接着せずに剥がれてしまう可能性があります。

特に水性塗料を使う際には十分な水分の乾燥が美しい塗装の決め手となるので、乾燥時間を見越した上で作業を行う必要があるのです。

 

塗料に必要な乾燥時間に目安はあるの?

外壁塗装に使われる塗料にはたくさんの種類があるため乾燥時間は塗料によって異なっていますが、一般的な乾燥時間の目安としては約4時間程度~約5時間程度、硬化を待つ場合には数日間空ける場合もあります。

外壁塗装の工程は1日では終えられない理由はこうした乾燥時間が理由に挙げられます。
塗料ごとに乾燥時間の目安はありますが、季節や天候にも大きく左右されます。

外壁塗装のプロは、塗装の失敗を避けるために施工日程の天候を十分に予想しながら進めていきます。

乾燥しやすいベストシーズンは春や秋ですが、晩夏や冬の乾燥した晴れ間が続く日も塗装ができることもあるため、上手に気候や天候を見極めながら施工を行うことが大切です。

 

乾燥時間が不十分な業者は避けよう

ここまでご紹介のとおり、外壁塗装には乾燥時間が十分であることが大切です。

乾燥時間が不足していると塗装が明らかに失敗となってしまい、数か月から数年程度で剥がれの症状が起きることもあります。

せっかく依頼した外壁塗装業者が実は施工不良の多い業者であった、という事態を避けるためにも作業工程が短すぎない業者かどうかを事前に確認することが大切です。

例えば、最短1日仕上がりを謳う業者は十分な下塗りを行っていない、重ね塗りの工程がイマイチである可能性が高いのです。

重ね塗りも含めて外壁塗装を依頼する際にはなるべく早く終わってほしいものですが、失敗を避けるためにも工程にゆとりのある業者を選ぶようにしましょう。

 

外壁塗装はどうして重ね塗りが必要なの?

外壁塗装の際には重ね塗りの工程を十分に行った上で施工が完了します。
ではどうして塗装は一度の工程ではなく、重ね塗りを行うことで仕上げているのでしょうか。

この項では重ね塗りの必要性について詳しく解説します。

 

外壁塗装において重要な下塗りとは?

時間がかかるにも関わらず、塗装には入念な下塗りの作業を行います。
では下塗りには一体どんな役割があるのでしょうか。

下塗りは外壁塗装の下地の役割を果たします。外壁塗装の種類だけではなく、住宅の外壁材にも合わせて下塗りの塗料を入念に選びます。

塗装に関わる際には最も緊張する作業とも言われており、下塗りにミスがあるとその後の重ね塗りに影響が及んでしまうので丁寧な作業が必須です。

特に再塗装する際には元々塗られていた外壁塗装を上書きするように塗装をする必要があります。
そのため下地は新築時よりもさらに慎重に行うことが大切です。

十分な下地の密着のためにも下塗りの乾燥には十分な時間の確保が不可欠です。

 

中塗りや上塗りの工程は塗料によって異なる

下塗りの工程が終わったらきれいな下地が外壁にできている状態です。
ここからは中塗り、上塗りを行っていきます。

重ね塗りの基本はこの中塗り以降の工程がポイントになりますが、塗料によって塗装の工程数が異なります。

耐用年数や塗料の素材によっては複数回の上塗りを行うこともあります。
塗膜の接着や仕上がりの美しさは塗料の種類に合わせて的確な中塗り~上塗りを行う必要があります。

何度も塗っていると失敗をしたように見えるかもしれませんが、決してそうではありません。
塗料に合わせた施工のため不安がある場合には業者に確認をしてみると良いでしょう。

外壁塗装の重ね塗りは下塗りを完全にカバーし、仕上がりを求める発色にするためには不可欠な工程です。

特に上塗りの工程が疎かな場合には、重ね塗りより前の塗料が薄く透けて見えてしまったり、塗膜の密着が上手くいかず失敗に終わる可能性があります。

外壁塗装は単なる塗るだけの作業ではないので、仕上げも意識しながら進めていくことが大切です。

 

重ね塗りと施工費用の関係とは?

外壁塗装の際には施工費用がどうしても気になりますよね。
出来ればお安く仕上げて欲しい、という意見が施工主の本音でしょう。

では重ね塗りと施工費用には一体どんな関係があるでしょうか。
外壁塗装の料金を決めるポイントは3つあります。

 

「塗料の値段」

安い塗料はそれだけ劣化が早いですが、外壁材との相性によっては選択肢に入れることも多く施工費用も抑えることができます。

重ね塗りの回数が多いとそれだけ塗料代はかかります。

しかし、先に触れたように中塗りや上塗りの工程が甘いと塗装には失敗してしまうので、塗装回数は減らさないことが大切です。

 

「足場料金」

外壁や屋根を再塗装する場合には作業員が安全に作業するために足場を組むことになります。
この費用も別途加算されるので料金を左右します。

 

「人件費」

必要な作業員の人数によって人件費も加算されます。

この3つを踏まえて言えるポイントとしては、節約できる部分は塗料についてです。

しかし、塗料を安く抑えたいがために著しく安いものを選んでしまうと、劣化が早くさらに塗装をすることになってしまいます。

料金が気になるところですが、将来を見据えると安易に料金にはとらわれない施工も大切です。

 

まとめ

この記事では外壁塗装における重ね塗りや乾燥時間などを中心に詳しく解説しました。
外壁塗装をご検討の場合には、乾燥時間にもぜひ着目して工程表をご覧になってみてくださいね。

工程が短く費用が安い塗装が正解なわけではありません。
大切な外壁を美しく整えるためにも、しっかりと乾燥させながら重ね塗りをして仕上げましょう。