ー戸建ての経年劣化はどう対応する?外壁塗装の劣化原因と対処法ー

住宅の外壁は、気候や周囲の環境の影響によって経年劣化していくことをご存じでしょうか。外壁塗装が経年劣化してしまうと、美観が損なわれるだけではなく建物の耐久性にも影響を与えます。

今回の記事では、戸建てにおける外壁塗装の劣化の原因と、その対処法について詳しく解説します。

 

外壁塗装の劣化原因とは

私たちの住まいに欠かせない外壁塗装は、年月とともに劣化します。では、なぜ外壁塗装は劣化してしまうのでしょうか。

この章では、戸建ての外壁塗装が劣化する原因をわかりやすく3つに分けて解説します。

 

紫外線の影響

外壁塗装は日光にさらされることで、表面が劣化しやすくなります。紫外線は特に有害で、塗料の劣化に伴う汚れ・ひび割れ・雨漏りの原因となる場合も。

紫外線に強く耐久性のある外壁塗料も販売されていますが、塗料には耐用年数があり、長くても20年ほどで劣化が目立ち始めます。

 

雨水や湿気の影響

雨水や湿気も外壁塗装が劣化する原因です。塗料には防水効果がありますが、経年劣化が進むとカビや藻が発生しやすく、塗膜にダメージを与える可能性があります。

特に湿気の多い場所に立地している住まいは、外壁塗装が傷みやすくなります。そのため、塗り替えやコーキング補修など、定期的なメンテナンスが必要です。

 

大気中の汚染物質

工場に近い場所に立地している住まいでは、外壁塗装が劣化するリスクが高まります。排気ガスなどの汚染物質が大気中に多く含まれているためです。

汚染物質が外壁に付着すると、表面に汚れ・色あせ・変色が生じて耐久性が落ち、塗料を劣化させることもあります。

 

外壁塗装の経年劣化への対処法とは

外壁塗装の経年劣化は、時間の経過とともに生じるものです。汚れをはじめ、ひび割れや雨漏りなどが目立つようになった場合には、どのように対処するべきでしょうか。

この章では、外壁塗装の経年劣化への対処法について紹介します。

 

定期的なメンテナンスを欠かさない

外壁塗装の経年劣化を防ぐために、塗り替えやコーキング補修など、定期的にメンテナンスしましょう。

新築後10年ほど経過すると、外壁塗装は大きな汚れやひび割れが目立つようになります。耐久性の低下によって雨漏りをしたり、塗料の種類によってはさらに短い期間で劣化が進行したりする場合もあります。

そのため、まずは10年前後を目安に外壁塗装をメンテナンスするのがおすすめです。定期的なメンテナンスの際には、高圧洗浄を使った掃除や外壁の塗り替え、コーキングの打ち直しなども検討しましょう。

状態が悪い場合には建物全体をチェックし、再施工でリフォームするのも一つの方法です。細やかなメンテナンスが、外壁塗装だけではなく外壁全体を守る効果につながります。

 

適切な塗料を選定する

戸建て住宅には、さまざまな外壁材が使われるため、素材に合わせた適切な塗料選びが大切です。

比較的コストパフォーマンスの視点で選ばれることが多い塗料ですが、汚れ防止などの機能性や耐久性の高さにも目を向けてみましょう。その結果、外壁の塗り替えやコーキング補修、さらには再施工の頻度を減らせます。

耐久性の高い塗料であれば外壁全体の寿命を伸ばすことができ、結果として施工費などのメンテナンス費用をぐっと抑えられ、リフォームなどにお金を費やせるでしょう。

 

コーキングやひび割れの補修を怠らない

外壁にひび割れが見られる場合は、早急にコーキングの充填と塗り替え補修をすることが大切です。適切に補修しておくことで、大規模な雨漏りなどを防げます。

外壁の専門家のアドバイスを得て、劣化が進行する前に対処しましょう。なお、コーキングの打ち直しなどの補修作業はDIYでもできます。

しかし、高所作業は非常に危険であるため、十分に注意する必要があります。

 

外壁塗装の劣化のサインを知っておこう

外壁塗装の劣化は、汚れ・色あせ・変色などによって気付けますが、ほかにはどのような症状があるのでしょうか。劣化のサインを知っておけば、早めの補修が可能です。

そこで、この章では外壁塗装の劣化のサインについて紹介します。

 

ひび割れ

外壁塗装の経年劣化が進行すると、ひび割れが見られることがあります。外壁のひび割れが進行すると、亀裂から雨水が入り込みやすく、雨漏りの原因となります。長期間放置してしまうと、修繕リフォームをしなければならない状況に陥ってしまうこともあるため、コーキング補修など早めの対処が必要です。

また、0.3mm以下の細かいひび割れでも塗装の耐久性は低下しやすく、日頃から外壁をチェックしておくことが大切だといえます。

 

チョーキング

古くなった外壁に触れると、白い粉を吹いたような汚れが手に付くことがあります。この症状はチョーキング現象と呼ばれ、塗装の表面の劣化が原因です。

放置していると雨水を吸収してしまい、カビや藻が発生して汚れの原因になる場合も。耐久性の低下にもつながるため、塗り替えや再施工を検討しましょう。

 

塗膜のはがれ

外壁塗装の劣化がさらに進行すると、塗膜がめくれ上がるようにしてはがれてしまいます。塗装がぽろぽろとはがれ落ちる場合は、早急に塗り替えましょう。

そもそも塗膜のはがれは、経年劣化だけでなく施工不良によっても起こります。新築後間もなく発生した場合には、施工業者への問い合わせも検討したほうが良いでしょう。

 

外壁塗装の経年劣化を見つけたらまずは業者選びを

戸建ての外壁塗装は、築10年以上経過すると経年劣化が進行しやすくなります。劣化の症状を見つけた段階でメンテナンスするのがおすすめですが、自身では小さなひび割れなどを見逃してしまうこともあります。そのため、しっかりと不安を相談できる業者を見つけましょう。

ここでは、業者選びの2つのコツを解説します。

 

施工実績が多い

外壁のメンテナンスや塗装の依頼は、施工実績が多い企業に依頼しましょう。施工実績が多いと補修の経験も豊富なため、大変きれいなリフォームが可能です。

また、戸建ての外壁塗装については、外壁材や塗料に関する知識と経験が必要です。塗料だけに詳しくても、外壁との相性がわかっていなければ、すぐに傷んでしまい、修繕リフォームをしなければならないこともあります。

 

価格が明朗会計

外壁塗装を依頼する際には、しっかりと経年劣化を診断したうえで、必要な補修について見積もりをしてくれる業者を選びましょう。

外壁塗装にはいろいろな業者が参入していますが、なかには足場代や塗料代が不明瞭であるなど、悪質な業者が存在しているのも事実です。

価格が明朗会計な業者は、地域でも信頼されている優良企業であることが多く、安心して依頼できます。

また、塗装に関して不安がある場合は、契約の前にしっかりと確認しましょう。丁寧な業者は、不安に対しても丁寧に回答してくれます。

 

まとめ

この記事では、戸建ての外壁塗装について、劣化原因の症状や対処法を詳しく解説しました。外壁塗装にはいろいろな種類がありますが、知識と経験が豊富な優良企業にメンテナンスや施工工事を依頼しましょう。ぜひこの機会に、大塗建にご相談ください。