ー外壁塗装におけるコーティングとは|メリットを詳しく解説ー

外壁塗装はカラフルな塗料を塗ることが主な業務と思っていませんか。

実は、外壁塗装の業務のなかには、コーティングと呼ばれる業務もあります。

今回の記事ではコーティングにおけるメリットについて紹介します。現在外壁塗装を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

外壁塗装におけるコーティングの内容とは

私たちの住まいの多くは、外壁塗装を必要とする外壁材が採用されています。

建物の外観を美しく保つだけでなく、建物自体を保護する外壁塗装は、常に外部の環境に晒されているため、経年劣化を起こすことも知られています。

では、外壁塗装の業務において、「コーティング」とはいったいどのような業務なのでしょうか。

カバー力のある塗料を使って塗装すること

外壁塗装とは、さまざまなカラーと樹脂を持つ塗料を使って、住まいの美観を整えるイメージが強いですが、実際にはそれだけではありません。

外壁材本体を力強く守るために、塗料のなかでもコーティング能力がある塗料を選択し、塗装の工事が行われることがあります。外壁塗装に使われる塗料にはいろいろな種類がありますが、そのなかでも「防水性」や「防汚性」に優れているものを使います。

塗料の特徴はどのような材料で決まる?

外壁塗装に使われる塗料は、非常に多岐にわたる種類が販売されています。

シリコン系塗料や、アクリル系塗料はもちろんのこと、無機物を活用した無機系塗料なども成長著しい塗料です。

塗料のこうした特徴は「樹脂」によって左右されます。外壁塗装のネーミングにはいろいろな樹脂材が冠せられています。

たとえば、今回解説するコーティング能力に優れているのは無機系塗料です。無機系塗料は樹脂部分に無機物が配合されています。

コーティング能力のある外壁材向け塗料とは

コーティング能力のある外壁塗装を行うと、防水性や防汚性といった特徴に優れているため、外壁全体の耐用年数を伸ばしてくれるという特徴があります。

コーティング能力のある外壁塗装はコストが高いことがネックとなりがちですが、メンテナンスコストの視点で見ると非常に優れているため、近年外壁リフォームでも活躍している塗料です。では、実際にはどのような塗料を使っているのでしょうか。

ガラスコーティングとは

耐久性があるコーティング塗料として名を馳せているのは、「ガラスコーティング」です。

ガラスはご存じのとおり無機物であり、耐久性にも大変優れています。外壁塗装に使う場合は塗料の原料としてガラスを生かしており、紫外線などにも強い製品として知られています。

現在ガラスコーティングではない住まいの外壁は、紫外線などの影響により退色が進んでいませんか。ガラスコーティングを次回の塗装リフォームに導入すると、高い防水性からカビなどの汚れも起きにくくなるでしょう。

外壁塗装でコーティングを施工するメリット

外壁コーティングには多くのメリットがあります。主なメリットは以下の4つです。

1.外壁の延命につながる

外壁のコーティングは建物の寿命を延ばします。外部のさまざまな要因から外壁材を守ってくれるため、耐久性が格段にアップするためです。外壁の劣化を防ぎ、修復や再塗装の頻度を減少させます。

2.防水性の向上

コーティング能力のある塗装を使うことで、建物本体を雨水や湿気から保護します、高い防水力で雨漏りを未然に防ぐ効果もあるため、カビのリスクも軽減されます。

3.耐候性の向上

外壁塗装でコーティングを導入することで、紫外線や雨水などに対する耐性を向上させます。これにより、外壁の色褪せや劣化が遅くなり、建物の美観が維持されます。

4.メンテナンスコスト削減

外壁塗装におけるコーティングは、長期的に見るとメンテナンスコストを削減します。再塗装や修復の頻度が減少するため、オーナーにとって経済的な利点があります。

一般的な戸建住宅以外にも、幅広くコーティング塗装が普及している背景にはこうした金銭面でのメリットもあるからです。

外壁塗装でコーティングを行う場合のデメリットとは

メリットの多い外壁塗装時のコーティングですが、ガラスを生かしているコーティングを実施する場合には、知っておきたいデメリットもあります。この章ではコーティング塗装のデメリットにも触れていきます。

価格が高い

一般的な外壁塗装に使用されている塗料は、シリコン系塗料やアクリル系塗料などであり、コストパフォーマンスに優れている点から全国で使用されています。

これらの塗料は耐用年数と施工コストのバランスが良いため、多くのハウジングメーカーが使用しているのです。リフォーム時にも同等の塗料が選択されています。

しかし、ガラスを使ったコーティングの塗料は、塗料本体のコストが高くなっています。無機系塗料全般にいえるのですが、耐用年数に優れている製品はそれだけ素材にもコストがかかっており、塗料が高いのです。

しかし、メンテナンスコスト面では非常に優れているため、長期的な目線での判断が重要です。

使いにくい外壁材がある

せっかくの機会に感じてコーティングの塗装を検討しても、実は外壁材の種類によっては使いにくい場合があります。

具体例を挙げると、サイディングを使っている外壁材には、不向きといわれています。

その理由はコーキングです。サイディング系の外壁材には、外壁材同士をつなぐためのコーキング材を使用しており、ゴム状の素材であるため耐用年数は約10年程度といわれています。コーティング塗装の塗料よりも短いため、ミスマッチが起きやすいのです。

このように、すべての外壁に使えるわけではないため、まずは塗装の専門家に相談することがおすすめです。

塗装のメンテナンスはいつがベスト?

外壁塗装は住まいを守るために欠かせないものですが、耐用年数があることを知っておきましょう。

さまざまな塗料を総合的に判断すると、塗料の耐用年数は約10年程度です。特にアクリル系塗料などは耐用年数が10年未満であるため、早めにメンテナンスをするようにしましょう。

まとめ

この記事では、外壁塗装について、コーティングの視点から詳しく解説をしました。

コーティングは無機系塗料を使って行われるものであり、住まいをしっかりと守ってくれる力強い塗装です。しかし、外壁材の種類によっては使えないケースもあるため、まずはお気軽に外壁塗装の専門家に相談してみてください。