外壁塗装の工程とはどのようなもの?詳細を紹介します

私たちの住まいは、外壁と外壁塗装によって守られています。

住まいの外観は、家の印象を決定する重要なものであり、外壁塗装はその美しさと耐久性を保つために欠かせません。では、外壁塗装とはいったいどのような工程で行われるでしょうか。

この記事では外壁塗装の工程に焦点を当て、詳しく紹介します。

 

外壁塗装の工程

外壁塗装は外壁材を保護するため、そして住まいの美観を美しく仕上げるために行われています。外壁塗装は塗料を使う作業ですが、ダイレクトに外壁材に塗るだけではありません。

外壁塗装の工程は、まず「点検」をすることから始まります。

 

外壁塗装は点検から始めよう

外壁塗装は、現在の外壁材の状態や、既存の塗装状態の診断から始まります。外壁塗装は太陽の光や雨風に常に晒されるため、劣化や変色、ひび割れなどが起こりやすいものです。

専門家による点検を行うことで、外壁の状態を正確に把握し、必要な対策を立てられます。点検では、表面とダメージを確認し、一部の補修で対応できるのか、もしくは全体の再塗装が必要なのか判断しています。

点検が終わると、施工主の方に見積もりを提示します。塗料の選定など、工程の計画を立てたうえで契約を行います。

 

日程などの打ち合わせ

点検と診断を行ったあとは、外壁塗装前に必要な下準備を行います。下準備には、以下のような工程が含まれます。

 

・塗料の選定と色の決定

外壁塗装にはさまざまな種類の塗料があります。耐久性や美観を考慮して適切な塗料を選ぶことが重要です。また、家のスタイルや周囲の環境に合った色を選ぶことで、住まいの個性を表現できます。

既存の塗料とは違った色をチョイスすることで、リフォーム気分を楽しむことも可能です。また、屋根の塗装工事を同時に行う場合には、屋根の塗料の色を選びます。

・日程の決定
一般的な住まいの場合、外壁塗装の工期は住まい全体の塗装を行う場合、約10日間から2週間程度が1つの目安です。(住まいの大きさや気候によって左右されます)日程を決定したら、近隣の方々に告知を行い、トラブルを防ぎます。

 

工事の開始

外壁塗装が開始されると、まずは足場の設置から始まります。工事の開始後、外壁塗装の作業は高所作業となるため、足場の設置や安全対策が欠かせません。

必要な保護具の準備など、作業員の安全を確保するために万全の準備も行います。外壁塗装によって塗料やほこりが周囲に飛散することを防ぐために、近隣の建物や植栽などをカバーする措置を行います。

 

施工

足場の設置などの下準備が整ったら、いよいよ外壁塗装の施工に入ります。外壁塗装の施工にはいくつかの方法がありますが、代表的な方法を以下に紹介します。

・ローラー塗装
主に小面積や複雑な形状の部分に使われ、ローラーを使って塗料を塗り広げる方法です。手作業で行うため、細かい部分にも塗料をしっかりと塗布できます。

・スプレーガン塗装
広い面積の壁などに適しており、圧力をかけた空気を使って塗料を吹き付ける方法です。効率的に塗装ができるため、大規模な工事によく使われます。作業効率が良いですが、周辺に飛び散るリスクがあるため慎重に作業を遂行する必要があります。

 

乾燥と検査

施工が終了したら、塗料が十分に乾燥するまでの期間を待ちます。塗料の種類や気象条件によって、乾燥にかかる時間は異なります。

一般的には数日が必要です。十分な乾燥を待つことで、塗料がしっかりと固着し、長持ちさせられます。冬季は塗料が乾く気温をクリアしていないことがあるため、施工を避ける地域もあります。

・検査
乾いたかどうかを確認したら、最後に仕上がりをチェックし、品質の確認を行います。塗装が完璧であることを確認したあとに、お客さまに対しても確認を行い、納得できる仕上がりになっていることを承諾してもらったうえで足場の解体を行います。解体後は引き渡しを行い、作業が完了します。

 

外壁塗装の工程にアフターケアは含まれる?

外壁塗装が終わったあとも、アフターケアとメンテナンスが重要です。

日常的なケアとして、外壁を汚れやほこりから定期的に清掃し、美しい状態を維持することが望ましいですが、2階以上の部分を定期的に洗浄しようと思うと労力がかかります。

しかし、外壁は日常的に気候の影響を受けやすいため、再塗装の作業後も定期的なメンテナンスを行うことが望ましいでしょう。

外壁塗装は一般的に不備があったときに備えて補償が設けられており、アフターケアを行っている業者もあります。アフターケアが含まれているかどうかは、業者によって異なるため契約時に確認してください。

一般的に外壁塗装の塗料は、「10年」が寿命の目安となっています。しかし、紫外線などの影響によって、早くダメージが発生することがあります。気になる箇所を見つけたら、早めに専門家へメンテンナンスを依頼してください。

 

外壁塗装の工程での注意点

外壁塗装の工程は、上記の一連の工程で構成されています。そのなかにはどのような注意点があるでしょうか。外壁塗装は周辺への配慮が欠かせない工事です。

周辺の方々への工事内容や施工日程の告知は、事前にしっかりと行いましょう。工事の内容によっては、施工中に車両を停車させるスペースを確保する必要もあります。

事前に業者と近隣の方々との意識にずれがないように注意してください。一般的に外壁塗装業者が事前告知の手紙などを配布しますが、施工主の方から伝えることも大切です。

 

費用の確認も忘れずに

外壁塗装は費用の確認も大切です。見積もりを複数の業者から取得し、見積もりの相場感覚を掴んだうえで発注を行うことがおすすめです。

費用の確認を行わないで発注すると、高額請求などのトラブルに遭遇しやすくなります。

また、費用の見積もりには足場代が含まれているか、気候などの影響により工期が伸びたら追加請求が発生するのかどうかも、しっかりと確認するようにしましょう。

 

まとめ

外壁塗装の工程は点検から丁寧に行い、塗料選びなども経たうえで実施されています。施工時には周辺の方々にしっかりと配慮を行い、トラブルのない外壁塗装を目指しましょう。

また、外壁塗装はメンテナンスも大切です。メンテナンスは自分で行うことが難しい場合もあります。落下などのトラブルを防ぐためにも、安心できる専門家に依頼してください。