ー外壁塗装に必要な下地処理とはどのような施工ですか?ー

住まいを守る役割がある「外壁塗装」は、新築時には施工が完了した状態で引渡しが行われるため、あまり住人の方にとっては身近な工事とは感じにくいものです。

しかし、防水効果もある外壁塗装が劣化してしまうと、住まいに大きなダメージが発生します。

そこで、今回の記事では住まいの外壁塗装と、必要な下地処理について解説します。

良い塗装は「下地処理」にあり!

外壁塗装とは、外壁塗装向けの塗料を使って住まいに塗装工事を行うことを意味します。塗料にはウレタン系やシリコン系、無機系などの種類があり、樹脂部分の素材によって耐用年数も大きく異なっています。

外壁塗装の役割には防水効果や外壁材を守る効果、そして美観をアップさせる効果などが挙げられますが、塗料は永続できるものではないため、耐用年数を迎える頃になると補修を検討する必要があります。

では、外壁塗装を依頼するためにはどうすれば良いでしょうか。外壁塗装は多くの業者がサービスを提供していますが、良い業者を選ぶためには「下地処理を行っている業者」を選ぶ必要があります。

下地処理とは

外壁塗装における下地処理とは、塗料を外壁材に密着させるための下地処理を意味します。

外壁塗装の補修工事は、いきなり外壁材に塗料を塗りつけるものではありません。発色だけを目的にするなら、その方法も考えられるのかもしれませんが、外壁塗装に求められる機能とは発色だけではありません。外壁材本体を守る力を強化するためにも、下地処理をしっかりと行う必要があります。

下地処理とは外壁塗装をしっかりと外壁材に根差し、長持ちさせるために欠かせない作業なのです。

下地処理に向けて必要な作業とは

下地処理を具体的に遂行するためには、現在の外壁に付着している汚れをしっかりと除去する必要があります。

一見すると平面上の外壁でも、汚れによって細やかな凹凸も発生しているため、高圧洗浄を行わないと外壁塗装の補修作業がうまく進まないのです。

また、以前の塗料も劣化すると剥がれがあったり塗膜の汚れがあったりするため、しっかりと洗い流す必要があります。美しい補修工事を完了させるためにも、まずは高圧洗浄を行っている業者をしっかりと選びましょう。

下地処理をしないとどうなってしまう?

外壁塗装の補修工事でもしも下地処理を行わないと、再度塗装が必要になるダメージが浮き彫りになる可能性があります。

たとえば、外壁塗装の補修工事を依頼する方の多くは、塗料の退色や剥がれ、経年劣化の目立ちなどがあって補修を依頼していますが、下地処理なく塗装工事を行ってしまったら、凹凸の上に無理やり塗装を行っている状態のため塗膜の乖離が起きたり、ひび割れが進行したりしてしまうおそれがあります。つまり、せっかくの補修工事が無駄になってしまうおそれがあるため、下地処理は必須なのです。

適切な業者を見極めるコツとは

外壁塗装を安全に施工するためには、適切な業者を選んでしっかりと外壁塗装の処理を行う必要があります、

では、適切な業者を見極めるためにはどうすれば良いでしょうか。適切な業者選びのポイントは、以下の3つです。

1.見積もりが明瞭

外壁塗装は住まい全体の塗装工事を行うため、数十万以上の費用がかかることが一般的です。

また、高所作業も要するため足場の設置工事も行われています。

基本的に外壁塗装の費用は、足場代・塗装代・作業者の日当・高圧洗浄などの作業代などによって構成されていますが、費用が明朗ではない業者は施工完了後に高額の追加費用を請求してくるおそれがあります。

見積もりの段階から対応が明瞭な業者なら、追加で悪質な費用請求を行ってくることはないでしょう。

2.工事説明が明瞭

外壁塗装は何度も経験するものではないため、専門知識を持っている施工主の方は少なくて当然です。見積もりや契約前の段階から、どのような工事が行われるのか、しっかりと補修工事の概要を解説してくれる業者を選ぶようにしましょう。

悪質な業者の場合は、具体的な補修工事の説明を避ける傾向があります。また、現在のダメージ状態についても詳しく解説してくれる業者がおすすめです。ダメージに合わせて下地処理を進めていくため、施工主を安心させてくれる業者が望ましいでしょう。

3.アフターケアが充実している

外壁塗装に自信のある業者は、アフターケアも充実しています。

補償に関する説明がしっかりと行われている業者なら、安心して施工を依頼できるでしょう。万が一ミスがあった場合にも、補償があればすぐに対応してくれます。

下地処理の具体的な工程とは?

では、外壁塗装を実際に行う場合の下地処理は、具体的にどのような工程でしょうか。

この章では工程に詳しく密着しながら下地処理の重要性を解説します。

高圧洗浄

外壁塗装は高圧洗浄から始まります。

まずは既存の汚れをすっきりと除去するために、高圧洗浄を徹底して行います。美しい外壁塗装を完成させるための工程です。

水圧を使って汚れを丁寧に落とす作業です。専門機器を使って作業を遂行します。

ケレン作業

細やかな汚れを落とすためには高圧洗浄だけでは不足感があります。

そこで、手作業で汚れを落とすケレンと呼ばれる作業も行われます。塗料の長持ちには欠かせない作業です。

コーキングの補修工事・クラック補修

多くの外壁材にはコーキングが使用されていますが、外壁塗装の補修工事が必要となるタイミングで、コーキングは大きなダメージを受けています。剥がれていたり、紛失していたりする箇所もあるため、コーキングの補修工事も行う必要があります。

コーキングの補修と同時にクラック補修も行われています。

下地処理

塗装面の汚れをきれいに落としたら、外壁材に合わせた補修を進めます。モルタルやサイディングなどにも補修を行います。

塗装工事

下地処理を終えたら本格的な塗装工事に移行します。

まとめ 外壁塗装は技術が必要

外壁塗装は上記の工程のとおり、技術が欠かせない工事です。下地処理も含めてしっかりとした作業を行う必要があります。

外壁塗装は費用がかかるため、つい安い業者に依頼をしたくなりますが、技術で選ぶようにしましょう。また、外壁塗装は下地処理も含めて施工実績が豊富な業者を選ぶことが大切です。